サビナシルーフが生産中止

近年、亜鉛合金板、通称”サビナシルーフ”が生産中止となりました。

サビナシルーフは、その名の通り、錆が出来にくい仕上げ材として、また金属としては落ち着いた質感が好まれて、よく使われていた高級金属板でした。

ただ価格が高く、見た感じがガルバリューム鋼板と非常に似ているので、ガルバリューム鋼板と対抗しては商売として成立しなくなったとのメーカーの担当者の話でした。設計時には、サビナシルーフに指定されていても、VEの段階で真っ先にガルバリュームに変更されてしまうことが繰り返されたと嘆いていらっしゃいました。


こんな状態が続いていて、数年前に金属が不足したとき、生産中止が決まったそうです。ステンレス泥棒が頻繁に起きていたころですね。

このサビナシルーフは、亜鉛合金板そのものである一方、性能が上がったとは言え、ガルバリューム鋼板はあくまでも鋼板に亜鉛合金がメッキされているという大きな違いがあります。
それでも、表面の見た目が近い割りには、数倍の価格差は、どうしても埋めきれないとのことでした。メーカーの担当者も思い入れがあるようで、生産中止は大変残念に感じているようでした。

一応倉庫にはメンテナンス用のストックはあるようなので、当面何か補修等で必要な時は出してくれるそうです。

私も、このサビナシルーフのファンでした。
時代の流れを感じさせられた建材の話題でした。

写真は、サビナシルーフを、屋根と外壁に採用した住宅です。

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サビナシルーフが生産中止のお知らせ(三井金属鉱業株式会社)

by 大戸浩(建築計画網・大系舎)