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近年、亜鉛合金板、通称”サビナシルーフ”が生産中止となりました。

サビナシルーフは、その名の通り、錆が出来にくい仕上げ材として、また金属としては落ち着いた質感が好まれて、よく使われていた高級金属板でした。

ただ価格が高く、見た感じがガルバリューム鋼板と非常に似ているので、ガルバリューム鋼板と対抗しては商売として成立しなくなったとのメーカーの担当者の話でした。設計時には、サビナシルーフに指定されていても、VEの段階で真っ先にガルバリュームに変更されてしまうことが繰り返されたと嘆いていらっしゃいました。


こんな状態が続いていて、数年前に金属が不足したとき、生産中止が決まったそうです。ステンレス泥棒が頻繁に起きていたころですね。

このサビナシルーフは、亜鉛合金板そのものである一方、性能が上がったとは言え、ガルバリューム鋼板はあくまでも鋼板に亜鉛合金がメッキされているという大きな違いがあります。
それでも、表面の見た目が近い割りには、数倍の価格差は、どうしても埋めきれないとのことでした。メーカーの担当者も思い入れがあるようで、生産中止は大変残念に感じているようでした。

一応倉庫にはメンテナンス用のストックはあるようなので、当面何か補修等で必要な時は出してくれるそうです。

私も、このサビナシルーフのファンでした。
時代の流れを感じさせられた建材の話題でした。

写真は、サビナシルーフを、屋根と外壁に採用した住宅です。

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サビナシルーフが生産中止のお知らせ(三井金属鉱業株式会社)

by 大戸浩(建築計画網・大系舎)
 ずいぶんと定番な仕様ではありますが、それでもまだまだ魅力的な素材+工法だと思って、よく採用します。この家は私が設計して最近完成した「陽廻りの家」です。前面の都道はつい3年程前に開通した都道で、道幅が広くて気持ちが良いのですが、音と視線と西日から家を守る必要があり(もちろんガルバで音が遮れるわけでは無いのですが!)それを象徴するデザインとしたく、採用したのがガルバリウム鋼鈑+縦ハゼ葺きです。
 垂直に立つ縦ハゼ葺きはじつは、施工が大変難しいのです。本来屋根用に出来ている重たい機械を壁に這わせて折ってゆくのですから、体力勝負のところがあります。『内外装材「活用」シート』P038に載せている住宅「B-HOUSE」もガルバリウム鋼鈑+縦ハゼ葺きですが、じつはこちらは最初からハゼがとられた既製品で施工に無理が無い分、素直に納まっています。価格は材工価格で考えるとトントンのようですね。
by佐々木善樹
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photo:michiho
メンバーの大戸です。

最近、外壁に、ガルバリューム鋼板の小波板の仕上げをよく使います。
この外壁仕上げを使うようになった理由は、一般的によく使われるガルスパンという既製品の角々した感じが個人的にあまり好きでなく、なんかもう少し、マイルドで優しい感じの仕上げがほしくて、私は良くこの仕上げを選択しています。

小波板なので、太陽光の影がグラディーエーションになるので、外壁が優しい感じになります。
建て売りなどでも使われるガルスパン、つまり角波板は、影が強く出るので、冷たい感じが個人的に好みでないのと、どこにでもある既視感が好きでないのが理由です。

近年、ガルバリューム鋼板の色彩が豊富になったのも、選択しやすくなった理由です。

この仕上げは、既製品ではないので、納まりもすべて考えないといけないのですが、板金屋さんの助けを借りて、しっかり納めるようにしています。

このように、職人さんと話していると、板金屋さんは、特に高い技術を持つ職人集団だということが良く分かります。



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納まり的には、特に窓廻りと、土台廻りには気をつかいます。
板金屋さんからは、シーリングをなるべく使わずに防水する知恵を教えてもらえます。

ちなみに、私はベランダの手摺り壁などに、ポリカボネート樹脂の小波板を使います。
ガルバと同じ小波板の形状なので、一体感が出るので、シンプルな外観がつくれます。

白い住宅にある、奥のベランダがポリカの壁です。
影が映り込んでいるのがわかると思います。

白い外壁の他にも、モスグリーン、焦げ茶、シルバーなどいろいろチャレンジしています。

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■外壁:ガルバリューム小波板仕上げ事例1

■外壁:ガルバリューム小波板仕上げ事例2

板金仕上げは、いろいろ可能性を感じる仕上げです。

by 大戸浩(建築計画網・大系舎)