来馬さんの投稿と重なりますが、こちらは昔の襖の引手です。
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関東大震災直後に建てられた、築80年以上経つ友人の家が2年前に取り壊されました。とてもきれいな家だったのですが、建物保存までは出来なかったので、襖の取っ手だけを事前にはずして、譲ってもらいました。
襖と板戸の引手ですが、持つとずっしりと重さがあります。材質は銅や真鍮、黄銅です。
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当時設計していた住宅の茶室に、その一部を使いました。
その引手の重さが、見ているだけでも解るような気がします。
金具に限らず、建材の重さって見ているとわかるような気がしませんか?
その重さとか手触り感のようなものが大事な気がします。

by 小島健一(想設計工房
# by kenzaiclub | 2011-08-02 18:23 | 12内部_建具
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和風の引手にもいろんなものがある、古い建物に素敵な引手見つけると
うれしいものです。面白い型のものもありますね。

引手だけど、引手以外にも壁に埋め込んだり
いろいろと使えそうとタイミングを計りますが
ローコスト住宅ではなかな使えないのが残念。
面白い使い方あったら教えてください。紹介します。

こういったものをうまく、さりげなく使いたいものです。

※「襖design」(村岡)の扱っている商品です。

BY来馬(建築工房 匠屋
# by kenzaiclub | 2011-08-01 18:59 | 12内部_建具
先日見学に行った「真壁伝承館」(設計:設計組織ADH)で、外部床の面白い仕上げを見かけたので紹介します。

中庭部分の床ですが、大きな石をランダムに並べて、あいだには透水性のポーラスコンクリートで固めています。ポーラスコンクリートだけでは味気ない仕上げになるでしょうし、石を並べると段差ができて、公共施設のバリアフリーに対応できないところをうまく解決しています。
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連続する内部のエントランスホールは、同じような仕上げで、こちらは透水性の必要はないので、石の間を豆砂利入りのモルタルで埋めています。石のパターンが面白いデザイン効果を上げています。
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真壁町は明治以来、石材産業の盛んなところで、町の至る所で石屋さんを見かけます。そんなところから、内外の床に石を使うようにデザインしたものだと思います。

by 小島健一(想設計工房
近年、亜鉛合金板、通称”サビナシルーフ”が生産中止となりました。

サビナシルーフは、その名の通り、錆が出来にくい仕上げ材として、また金属としては落ち着いた質感が好まれて、よく使われていた高級金属板でした。

ただ価格が高く、見た感じがガルバリューム鋼板と非常に似ているので、ガルバリューム鋼板と対抗しては商売として成立しなくなったとのメーカーの担当者の話でした。設計時には、サビナシルーフに指定されていても、VEの段階で真っ先にガルバリュームに変更されてしまうことが繰り返されたと嘆いていらっしゃいました。


こんな状態が続いていて、数年前に金属が不足したとき、生産中止が決まったそうです。ステンレス泥棒が頻繁に起きていたころですね。

このサビナシルーフは、亜鉛合金板そのものである一方、性能が上がったとは言え、ガルバリューム鋼板はあくまでも鋼板に亜鉛合金がメッキされているという大きな違いがあります。
それでも、表面の見た目が近い割りには、数倍の価格差は、どうしても埋めきれないとのことでした。メーカーの担当者も思い入れがあるようで、生産中止は大変残念に感じているようでした。

一応倉庫にはメンテナンス用のストックはあるようなので、当面何か補修等で必要な時は出してくれるそうです。

私も、このサビナシルーフのファンでした。
時代の流れを感じさせられた建材の話題でした。

写真は、サビナシルーフを、屋根と外壁に採用した住宅です。

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サビナシルーフが生産中止のお知らせ(三井金属鉱業株式会社)

by 大戸浩(建築計画網・大系舎)
昨年末からのアルミ樹脂複合サッシの防火設備不適合の問題で、アルミサッシメーカーでは認定の見直しを行い、防火設備としては個別認定に移行する動きがあるようです。
これまで、アルミサッシの多くは、いわゆる(旧)通則認定というもので防火設備の認定を取っていました。これは、簡単に言ってしまえば、構造や材質、大きさなどの細かい仕様をカーテンウォール・防火開口部協会が審査を行い、認定をするというもの。
これに対して、個別認定とは、製品別にそれぞれ審査・試験を行って、基準を満たしたものを防火設備として認めます、ということです。
メーカーによっては、アルミ樹脂複合サッシに限らず、一般的なアルミサッシについてもこちらに以降する考えがあるようです。

個別認定になると、認定番号が製品によって全て変わってくるでしょうから、現場段階でのメーカーや製品の変更には、届出を出すなどの対処が必要になってくる可能性があります。防火設備を求められる場合には要注意ですね。

防火設備認定の移行は、年内を予定しているところが多いようです。詳細は各メーカーに確認してください。

by 森川貴史(大系舎
障子は、部屋の中を柔らかな光で満たす優れた建具です。和室に限らず、自由な面白い使い方ができる材料だと思っていたところ、先日見学に行った「真壁伝承館」(設計:設計組織ADH)で、そんな例を見かけました。
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壁一面を障子で覆っているのですが、実際の窓はご覧のように正方形の大小の窓がランダムに開いています。つまり、窓の形、大きさに関係なく壁一面を障子で覆っているので、障子に大小いろいろな光が模様を描くように入ってきます。
たぶん、夜になって外が暗いときは、白いスクリーンのようになるのだと思います。
ちなみにこの障子は、桟の両面に紙を貼った両面障子で、枠も白く塗装されています。
建物自体が、真壁の町の伝統的な建物に合わせながら、モダンなデザインに仕上がっていることに合わせて、この部屋も和室でありながら、モダンなデザインがちりばめられていました。

by 小島建一(想設計工房
# by kenzaiclub | 2011-07-16 13:26 | 12内部_建具
■206ページ「豊富なサイズと種類」内12行目
(誤)事故消化性 → (正)自己消火性

■262ページイラストタイトル
(誤)③ペインティング → (正)③ベイティング

エクスナレッジ編集担当/本間
社団法人 日本塗料工業会の2月ごろ毎年開かれる
「建築塗料・塗装セミナー」
細かな話は聞けませんが、塗料は日進月歩
塗料業界に関する動向や塗料の全般的な把握には良いセミナーです。

この本で、設計者の視点ですが、塗料をある程度俯瞰できるようにと
書いたつもりですが、塗料は複雑、
数年に一度はこういったセミナーもいいかも。

僕が担当した塗料の資料の一部はこのセミナーでいただきました。

BY来馬輝順(建築工房 匠屋
# by kenzaiclub | 2011-07-13 18:45 | 7外部_塗装
最近では、既製品でもなかなか格好の良い雨樋もありますが、ちょうど良い色がなかったりする場合は、板金で造ってしまうこともあります。
簡単に作る方法は、既製の樋受け金物に、外壁や屋根と同色の板金をぐるっと巻いてしまうだけ。
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■この住宅の詳細はこちら

これなら、金属屋根や板金外壁と同じ色で造ることも出来るので、なかなか馴染みやすい。
by 森川貴史(大系舎
# by kenzaiclub | 2011-07-09 15:58 | 1外部_屋根
この本は、建材のカタログ本ではなく、通常の資料性を重視したような、建築材料を網羅しているものではありません。
特徴的なことは、住宅設計である執筆者達の主観を故意に取り入れて、私達設計者が、使いたい材料を収集している点です。

ですから、この本をご覧になった、設計者やメーカーの方が、この材料が落ちているとか、なんであのメジャーな材料に触れられていない、などといったご意見などもあると思います。

おそらくそういった材料は、私達執筆者が、それは住宅設計者にとっては使いにくい材料である、または魅力に乏しい材料である可能性が高く、それらはあえて触れていなことも多くあります。
編集会議でもその点は何度も検討され、皆が一番重要視した点です。

この本で取り上げた材料は、私達住宅設計者にとって、魅力的であったり、また今はマイナー扱いですが、近い将来広まっていく可能性があるものを、意図的に多く選んであります。


さてこの本が出版され、いろいろな方々からメールやご連絡をいただいています

この中でご指摘のあった記述の間違い等に関しては、このWEBサイトで【お詫びと訂正】で、お知らせさせていただきます。

また表記や分類につきましては、私達設計者にとって分かりにくい業界独自の呼び方や慣習や、難しいJISの分類方法は、あえて私達執筆者なりの分類の方法につくりかえました。
その点はご理解くださるようお願いいたします。

むしろメーカの方々は、設計者にとっては、こういった分類方法が分かりやすいのだという情報源として活用していただければと思います。


ところで、励ましのメールいただいていますので、ここでいくつかの紹介します。
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大戸様

エクスナレッジ 見本誌いただきました。
平成会をご紹介いただきましてありがとうございます。
左官組合 平成会は今年も大津磨き講習会や左官のイベントを企画しています。
こちらからも情報を発信させていただきたいと思っていますので、
ご興味がありましたら、是非 ご参加いただきたいです。
よろしくお願いします。

有限会社原田左官工業所原田宗亮様

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建築計画網・大系舎 大戸様

お世話になっております。
確かに乾式工法の多さにはまだまだ押されていますが内外装材活用シートの創刊が少しずつでも興味を皆様に持っていただくいい機会になってくれるのではないかと感じました。

私もまだまだ未熟ではありますが、左官(職人さんや材料)が多くの皆様に知っていただけるお手伝いがこれからも今以上にできればいいなと、思っています。

F建材工業 M様

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BY 大戸浩(建築計画網・大系舎)
# by kenzaiclub | 2011-07-08 09:39 | 25いろいろ